Happy Republic Day, Kazakhstan! May there always be peace and prosperity in our land and in every family 🇰🇿 pic.twitter.com/6cbmezSh2c
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) October 25, 2022
史上最多タイの17戦連続KO防衛記録を持つ「ゲンナジー・ゴロフキン」選手についてご紹介していきます。
元WBC世界ミドル級王者であり、40歳になった今でも現WBAスーパー・IBF世界ミドル級王者、現IBO世界ミドル級王者として活躍し続けるカザフスタン出身のプロボクサーです。
これまでの戦績は、45戦42勝(37KO)2敗1引とアマ・プロを通じてダウンやノックダウン経験がなく、ミドル級の最前線にいるボクシング界のスーパースターです。
2022年4月には当時WBAミドル級スーパー王者の村田諒太選手と対戦しており、日本でも大注目されたこの一戦はまだ記憶に新しいのではないしょうか。
そんなゴロフキン選手について気になっている方も多いと思います。
そこでこの記事では…
・ゴロフキンの性格や強さの理由
・ゴロフキンのGGGの意味
について紹介します。
ゴロフキンの性格や強さの理由
性格
Landed in Vegas, ready for the Fight Week 🦾 #caneloGGG3 #triloGGGy @DAZNBoxing pic.twitter.com/fzErm2pbQX
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) September 12, 2022
リングの上では優しい表情から一変し鋭い眼光で激しく打ち合いますが、普段のゴロフキン選手は非常に穏やかで紳士的な性格であると言えます。
これまでにゴロフキン選手と対戦したことのある選手は、ゴロフキン選手の性格や人柄について数々のエピソードを語っています。
2012年5月12日にゴロフキン選手と対戦したことのある元日本王者で東洋太平洋ミドル級王者でもあった淵上誠選手は、実際にゴロフキンと対面したときに「人間として、素晴らしいパーソナリティを持ったジェントルマン。」と話しており、「物腰は柔らかく、本当に紳士的。」とゴロフキン選手の印象について語っていました。
また、ゴロフキン選手に挑戦を挑んだ淵上誠選手は、「試合翌日、ホテルのロビーにいたらゴロフキンが声をかけてきて、コーヒーをご馳走してくれた。試合前も試合後の振る舞いも常に紳士的で人格者だと感じた。」とゴロフキン選手は試合後も変わらず紳士的だったと述べています。
他にも2018年5月5日に対戦したバネス・マーティロスヤン選手は、「私は彼と何度か会ったことがあるが本当の紳士だと思う。ファイターとしても卓抜した力を持っており、優れたスキルを備えている。人として尊敬している。」とゴロフキン選手の人柄の良さについて話していました。
2022年4月に対戦した村田諒太選手も、あるインタビューで「ゴロフキンは紳士でクリーンな選手です。アスリートとして尊敬に値するし、だから戦いたいんですよ」と同階級の対戦相手であるゴロフキン選手に対して尊敬していると話し、紳士的だと答えていました。
また、同インタビューで「人間性についてどう感じますか?」と問われた際にも村田選手は、「とてもソフトな人です。彼はカメラの前を横切る際、『エクスキューズミー』と言って通るんです。そういう人です。人としても器の大きさを感じました。」とゴロフキン選手の人柄の良さに触れた瞬間についても話しています。
対戦した相手からも尊敬され紳士的だと言われるボクサーは少ないことでしょう。
Team 🦾 pic.twitter.com/9iV3LbpWou
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) August 25, 2022
そんなゴロフキン選手のInstagramに投稿されている写真は、笑顔の写真が多くやはりプライベードでもイメージ通りの優しい印象でした。
そのため普段のゴロフキン選手は、穏やかで紳士的な性格である可能性が非常に高いです。
強さの理由
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) September 18, 2022
過去にPFP(パウンド・フォー・パウンド)1位に何度も選定されたこともあり、WBA・WBC・IBFのタイトルを獲得し、ここまでの地位を築いてきたゴロフキン選手。
そんなゴロフキン選手の強さの理由について調べてみました。
また同じプロ格闘家という筆者の視点も合わせて見ていきます。
ゴロフキン選手の強さの理由をまとめてみました。↓
・パンチ力
・下半身の使い方
・打たれ強さ
・ジャブの使い方
・死角からのフック
■パンチ力
ゴロフキン選手の強さの理由のひとつとして最初に挙げられるのが「パンチ力」です。
プロ戦績は45戦42勝(37KO)2敗1引とKO率が驚異の87.8%です。
このKO率はミドル級でトップになります。
ジャブ、フック、ボディフックどのパンチをとっても重くて強く、相手は油断することができません。
そして、この強いパンチ力が打てる理由のひとつとしてゴロフキン選手は、下半身のバネをうまく使いパンチ力を上げています。
下半身のバネをうまく使っているだけでなく、下半身の筋肉であるハムストリングが他の選手より鍛えられており発達してます。
ハムストリングスはパンチを強く打つための土台です。
ゴロフキン選手は、そのハムストリングが他の選手よりも発達しているため、スピードは速くはないですが安定した強いパンチを幾度となく打つことができているのです。
■下半身の使い方
パンチ力にも直結している話しですが、ゴロフキン選手は下半身の使い方が非常にうまい選手です。
常に重心を骨盤の上に乗っけており、骨盤の上に重心を乗っけることで重心を安定させることができます。
安定した重心は重たい強いパンチを数多く打つことができます。
手数が多いと言われる要因はここにあったのです。
また、ボクシング技術的な部分では、後ろ足を前に出しながらパンチを出す”シフティング技術”も非常にうまい選手です。
シフティングとは、フットワークの技術のひとつで重心移動のことです。
簡単に言えば強い重たいパンチを最短で早く出すことができる技のひとつです。
このシフティングには弱点もあり、カウンターを貰いやすく、カウンターを貰うとシフティングで重心移動したときの自分のチカラと相手のパンチ力が合わさりかなりのダメージになることがあります。
しかし、ゴロフキン選手は”鉄の顎”と言われるほどの打たれ強さがあるため、このシフティング技術をうまく利用していました。
シフティングを利用するゴロフキン選手は、オーソドックスタイルなので、後ろ足の右足を前に出すと同時に右手でフックを打ち、次は左で同じ用に攻撃する場面がよくあります。
ゴロフキン選手は、このシフティング技術で相手を倒す場面が多いです。
ゴロフキン選手は下半身の使い方がうまく他の選手もマネできない部分などで差を出してトップに君臨し続けられているのかもしれませんね。
■打たれ強さ
ゴロフキン選手は、アマチュア時代350戦とプロ時代45戦の通算395戦でダウンをした経験やストップ負けの経験が一度もありません。
ゴロフキン選手もパンチを貰うことがありますが、ダウン経験がないのは打たれ強さにあると自身でも語っていました。
この打たれ強さには首をトレーニングしているからでもあると思いますが、本人は”遺伝”だと答えており、両親に感謝していると話していました。
しかし、その裏側にはハードなトレーニングを積んでいることもダウンをした経験やストップ負けの経験がないことにつながっているのは間違いないはずです。
■ジャブの使い方
パンチ力の話しに繋がる話ですが、ゴロフキン選手は重たいパワージャブをうまく利用しています。
それもまた、ただジャブを放つのではなくタイミングをずらしてパワージャブを打ち、的確に急所に当ててきます。
そして、このジャブで試合の流れを掴み自分のペースに持ち込んでいくのです。
ゴロフキン選手は、スピードがないぶんフェイントなどでタイミングをずらしてジャブを当てているところを見ると、クレバーに戦っていることも伺えますよね。
■死角からのフック
ゴロフキン選手の強さの理由は、斜め上からや真上からなど相手の死角から打つフックです。
この死角からのフックでKOを量産しています。
ゴロフキン選手の死角からのフックは急所のテンプルや顎だけを狙うのではなく、硬い頭蓋骨から直接脳を揺らしにいくようなフックも打ちます。
この場合自分の拳を痛めてしまいますが、ゴロフキン選手は拳を「ゴツンッ!」と当てて打つのではなく、わざとかすめるように打ち、流れたパンチのチカラを自分の内側に巻き込むようにしてうまくパンチの威力を逃して相手の頭だけ揺らすように打っているのです。
そうすることで、拳にかかる負担を軽減させて、手数を増やしています。
これはかなり難易度の高い技術です。
おそらくほとんどの対戦相手は、このフックに対処できないはずです。
またゴロフキン選手のパンチとなれば、それはかなり重たいパンチになることでしょう。
ゴロフキンのGGGの意味についても調査!
From today’s training session #camplife pic.twitter.com/YI6eU1Ssu5
— Gennadiy Golovkin (@GGGBoxing) August 10, 2022
ゴロフキン選手は”GGG”という愛称で知られています。
結論から言うと、”GGG”の意味は、ゴロフキン選手の本名の頭文字からとったあだ名です。
ゴロフキン選手の本名は、「ゲンナジー・ゲンナジエヴィッチ・ゴロフキン(Gennady Gennadyevich Golovkin)」と、この頭文字をとって”GGG”という愛称がつけられています。
”GGG”の読み方は、「トリプルジー」です。
フェイスオフや試合会場ではGGGコールが聞こえてきます。
かっこいい愛称ですよね。
なので、”GGG”にはとくに意味や由来などなく、単に本名から取られた頭文字ということです。
まとめ
「ゴロフキンの性格や強さの理由は?GGGの意味についても調査!」のまとめです。
◆ゴロフキン選手の性格は…普段のゴロフキン選手は非常に穏やかで紳士的な性格である可能性が高いです。
◆ゴロフキン選手の強さの理由は…
・パンチ力
・下半身の使い方
・打たれ強さ
・ジャブの使い方
・死角からのフック
◆ゴロフキン選手の愛称である”GGG”の意味は…ゴロフキンの本名の頭文字からとった愛称でした。