こんにちは、プロキックボクサーのうーるんです。
マススパーリングとは、実戦形式に近い1対1の技術練習のことですが、マススパーリングをやってみたいけどやり方や上達方法がわからなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
マススパーリングは実戦形式に近く実際に攻防をするのでむずかしそうに見えますよね。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_=”true”]ぼくも最初はマススパーリングが怖くて習得するまでに時間がかかりました。[/word_balloon]
そこで本記事では…
・マススパーリングのやり方
・マススパーリングの上達方法
について紹介し、最短で習得していただくようにぼくの実体験をもとに詳しく解説していきます。
マススパーリングの練習をする際は、素人同士の練習では危険が伴うため必ずジムのインストラクターの方と一緒に練習を行ってください。
【プロが解説】キックボクシングのサウスポーとの戦い方は?対策も紹介!
マススパーリングのやり方
マススパーリングのやり方を”3STEP”で紹介します。
STEP1.防具を揃える
マススパーリングで怪我をしないためにも最初は必要な防具をそろえましょう。
▼マススパーリングで必要な道具一覧
・マウスピース
・ヘッドギア
・レッグガード
・膝当て
・バンテージ
・16オンスのグローブ
・ファールカップ
■マウスピース
歯を保護するための防具です。
マススパーリング中は顔にパンチやキックが当たる可能性があるため歯を守るためにも必ず着用しましょう。
また、市販されているマウスピースよりも歯医者さんで型から作ってもらうほうがしっかり歯を守ってくれます。
歯医者さんで作ってもらう場合は、値段が市販より少し高くなり、5千円から作ってくれます。
ぼくは歯医者さんで型をとって作ってもらいました。
型をとって作ってもらうと、しっかり歯にフィットするのでズレるストレスや心配もありません。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_=”true”]試合では歯が折れることもあります。なにが起こるかわからないマススパーリングでは、マウスピースは必ず着用しましょう。[/word_balloon]
■ヘッドギア
頭を保護するための防具です。
マススパーリングではヘッドギアを装着して行う方は少ないですが、頭同士がぶつかるなど万が一頭に当たってもヘッドギアを装着していた場合ダメージが軽減されます。
顔面パンチに少し怖いと思う方はヘッドギアの着用をおすすめします。
■レッグガード
スネを保護するための防具です。
レッグガードを着用しないでマススパーリングを行うということはまずありませんので、マススパーリングではレッグガードは必須の防具になります。
■膝当て
ヒザを保護するための防具です。
マススパーリング中はヒザ同士がぶつかることが多々あるため着用することをおすすめします。
とくに初心者の方は膝当てを着用しておくことをおすすめします。
■バンテージ
拳を保護するための防具ですが、バンテージはすでに持っているという方も多いはずです。
多くの方は普段の練習中でも着用しているはずなので、マススパーリングの際にも必ず着用しておきましょう。
バンテージを選び方がわからない方はこちらの記事を参考にしてみてください。↓
>>>初心者におすすめのキックボクシングバンテージは?理由をプロが解説!
■16オンスのグローブ
16オンスのグローブは対人練習用でも使用できる大きめのクッション性の高いグローブです。
マススパーリングでは相手の顔にパンチが当たってもダメージが少ないように、クッション性の高い16オンスのグローブが必要になります。
また、クッション性が高いことで自分の拳も守ることができます。
マススパーリングを行う際は、16オンスのグローブで行いましょう。
グローブのおすすめメーカーを知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。↓
>>>【練習用】キックボクシング・グローブの選び方と種類について解説!おすすめのメーカーも紹介
■ファールカップ
急所を守るための防具です。
誤って急所をキックされる場合があるため、男性は着用することをオススメします。
以上がマススパーリングに必要な道具です。
最低限の道具を貸し出ししているジムもありますが、道具が劣化していたり、使い回しで臭かったりするため自身でそろえることをオススメします。
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”false” balloon=”talk”]全部そろえたほうがいいの?[/word_balloon] [word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk”]「マウスピース・レッグガード・バンテージ・16オンスグローブ」は最低限そろえておくといいよ。[/word_balloon]防具をそろえることが出来たらマススパーリングの準備はOKです!
次は実際にマススパーリングを行っていきましょう。
STEP2.防御の練習をする
道具を揃えたら実際にマススパーリングを行っていきましょう。
マススパーリングで最初に覚えるべきことは「防御」です!
実際に相手が攻撃をしてくるため、その攻撃を対処するために、最初に防御を覚えましょう。
初心者の方はマススパーリングで自分の攻撃だけに意識がいきがちですが、相手の攻撃もあるため防御することも忘れないようにしなければなりません。
また攻撃などはこれまでサンドバッグやミット打ちなどでたくさん練習してる方が多いと思います。
そのため、マススパーリングでは防御を優先的に練習していきましょう。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_=”true”]ぼくも最初の頃は自分の攻撃ばかりに意識がいき防御することを忘れて、相手の攻撃をたくさんもらいマススパーリングが怖くなった経験がありました。[/word_balloon]
そこで初心者の方でも比較的簡単に習得できる「防御」の技を4つお教えします。
初心者の方におすすめの防御は…
・パリング
・ブロッキング
・カット
・ステップバック
の4つです。
ひとつずつ解説していきます。
■パリング
パリングとは、相手のジャブやストレートなどのパンチの攻撃を自身の手のひらを使い、内側に受け流す防御のことです。
イメージとしては、飛んでいる蚊を手のひらで内側に払うようなイメージです。
相手の左手のパンチに対しては右手で内側に弾き、右手のパンチに対しては左手で弾くのが基本です。
しかし、パリングは基本が効かない場合もあるので、状況に合わせて対処していきます。
■ブロッキング
ブロッキングとは、腕・肩・肘・拳など両腕全体を使って上半身を防御することです。
ブロッキングのやり方は、ファイティングポーズで構えたまま脇を締めて顎を引いて、相手が自分の上半身に打ってくるパンチやキックのところに自分の腕を持っていき防御します。
直接カラダにキックやパンチもらうと効いてしまうので、自分の腕で相手の攻撃を受けます。
そうすることで、ダメージを軽減させることが可能です。
■カット
カットとは、主に蹴り技の防御のことをいいます。
相手のキックに合わせて自分の足を上げて自分のスネで相手の攻撃を受け止めます。
蹴りをカットしないで直接攻撃をもらってしまうと徐々にダメージが蓄積してしまうので、しっかり相手のキックのモーションが見えたらカットしましょう。
■ステップバック
ステップバックとは、両足を使って後ろに下がることです。
相手の攻撃に合わせてステップバックすることで、相手は攻撃を当てることができず空振りさせることができます。
防御というよりかはテクニックになりますが、これも覚えておくと非常に有効な防御です。
以上が初心者の方でも比較的簡単に習得できる「防御」の技でした。
最初にしっかり防御ができるようになれば、相手の攻撃も怖くなくなり、自分の攻撃を積極的に出せるようになります。
そのため、初心者の方は防御やガードを上げることを意識してマススパーリングを行いましょう。
防御を覚えることができたら、次は「攻撃」をしていきましょう。
STEP3.自分の得意な技を使う
防御を習得したら、次は「攻撃」を出していきましょう。
最初は「なにをどのように攻撃を出していいのかわからない…。」という方もいると思いますが、 自分が得意な技や今までミットで打ち込みしてきた技をマススパーリングで積極的に使っていくだけです。
自分の得意な技を使って攻撃を当てることで自信がつくため、積極的に自分の得意な技を出していきましょう。
ぼくもマススパーリングをはじめたばかりの頃は、得意の”ストレートパンチ”をたくさん出して自信をつけていました。
自信をつけることで、マススパーリングでは強くなれます!
得意な技がないという方は、基本の「ストレート・ジャブ・ローキック・ミドルキック」などの技から攻撃を出していきましょう。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk”]ぼくは得意なストレートパンチをマススパーリングで極めたことで、はじめてのアマチュア大会は”ストレートパンチ”でKO勝ちすることができました。[/word_balloon]
普段の練習で自分の得意な技を練習しておきましょう。
紹介した”3STEP”はマススパーリングを行う上で基本的なステップとなります。
基本を抑えたところで、次は「マススパーリングの上達方法」を紹介します。
マススパーリングの上達方法
マススパーリングが上達する方法を2つ紹介します。
・ルールを限定してマススパーリングをする
・弱点を改善する
ぼくが実際に取り入れていた方法なので、マススパーリングをはじめたばかりの方は参考にしてみてください。
ルールを限定してマススパーリングをする
マススパーリングをはじめてする方は、「どうやって攻撃を出せばいいのかわからない…怖くて攻撃が出せない…」という方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、ルールを限定してマススパーリングを行うと徐々に上達することが可能です。
ぼくが初心者の方にマススパーリングを教える際は、ルールを限定して教えています。
ルールを限定するとは、お互い「ジャブだけ、パンチだけ、ジャブと効き足のキックだけ」など出せる技を決めてマススパーリングをすることです。
これは出せる技を限定し徐々に技を増やしながら、マススパーリングに慣れていくという目的があります。
ほかにも、「ガードがうまくなりたいという方」や「攻撃がうまくなりたいという方」は、攻撃だけをする側と防御だけをする側を決めて限定マススパーリングを行うのもオススメです。
[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk”]最初は出せる技を限定すればいいんだね。[/word_balloon] [word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk”]相手と相談しながら「パンチだけ…ジャブだけ」など限定してやってみてね。
[/word_balloon]
弱点を改善する
マススパーリングが上達する方法2つ目は、「改善」です。
自分の悪い癖や弱点などを改善することで少しづつ強くなり、上達していきます。
マススパーリングの練習を行った後、必ず自分のダメだった部分や良くなかった部分などの課題が見つかるはずです。
たとえば、「今日はガードが下がってパンチをもらいすぎたな~。」という場合は、次のマススパーリングまでにサンドバッグやミット打ちなどの普段の練習でガードを下げないように意識するなどして改善していきます。
普段の練習から自分の悪い部分を治す意識で練習をするともっと強くなることができますよ。
[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_=”true”]ほかにも、周りからのアドバイスを聞いたり、相手に自分の良かった部分と悪かった部分を聞いたりすることも上達する鍵になるよ。[/word_balloon] [word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_=”true”]普段の練習がマススパーリングに繋がるのか~。[/word_balloon] [word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk”]なにか課題を持って練習に取り組んだり、弱点を改善するために練習することは大事だよ![/word_balloon]
Q&A
マススパーリング中のパンチのブロックはどうしたらいいですか?
自分のグローブで相手のパンチをはたき落とす技”パリング”でパンチを防御していきましょう。直線的なストレートパンチやジャブなどは、”パリング”で防ぐことができます。パリングは技術が必要ないので初心者の方におすすめのブロック方法です。
マススパーリング中に相手のキックをカットできないです。どうしたらいいですか?
初心者の方でキックをカットできない要因は、重心が前のめりになっていて素早く足を上げてカットすることができないことが多いです。重心は前過ぎず後ろ過ぎず真ん中です。重心を真ん中にしていると、足がすぐに上がるので相手のキックをすぐにカットすることができますよ。
まとめ
✔マススパーリングのやり方の3STEP
・STEP.1防具を揃える
マウスピース、ヘッドギア、レッグガード、膝当て、バンテージ、16オンスグローブ、ファールカップを揃える。
・STEP.2防御をする
初心者の方はマススパーリングで自分の攻撃だけに意識がいきがちですが、相手の攻撃もあるためしっかり「防御」することも忘れないようにしましょう。
・STEP.3自分の得意な技を使う
自分が得意な技や今までミットで打ち込みしてきた技をマススパーリングで積極的に使いましょう。
✔マススパーリングの上達方法2つ
・ルールを限定してマススパーリングをする
お互い「ジャブだけ、パンチだけ、ジャブと効き足のキックだけ」など出せる技を決めてマススパーリングをしましょう。
・弱点を改善する
「今日はガードが下がってパンチをもらいすぎたな~。」という場合は、次のマススパーリングまでに普段の練習でガードを下げないように意識しながら行うことで弱点を改善し強くなることができます。